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アンケートについて

2021年のState of JSアンケートは2022年1月13日から2022年2月2日まで実施され、16,085の回答を集めました。アンケートは私Sacha Greifが、オープンソースコントリビューターとコンサルタントの協力により運営しています。 今年のロゴとTシャツはChristopher Kirk-Nielsenによりデザインやアニメーションが作られています。

アンケートのゴール

このアンケートや、State of CSSは、ウェブ開発のエコシステムでこれから来るトレンドを見つけ、技術者の技術選定を助けることを目的に作られました。 このため、アンケートでは現在流行っているもの分析よりも、今後数年で来るだろう機能についての予測に主眼をおいています。現在広く使われている機能や技術が設問に含まれていないのはそのためです。

また、このアンケートは特定の開発者の一部が回答時点で感じていることであり、エコシステム全体を代弁するわけではありません。

アンケートの設計

今回のアンケートは昨年のアンケートを元に、GitHubでのフィードバックを受けて作られました。 すべての設問は任意回答としています。

アンケートの対象者

このアンケートはオンラインで誰でも回答できるようになっているため、回答者がふるいにかけられたり選別されたりといったことはありません。回答者は主に、過去のアンケート回答者(専用メーリングリストでの案内)や、ソーシャルメディア経由で回答した人となっています。 なお、フレームワークやライブラリの開発者が、バナーやツイートを活用し、利用者に対してアンケートに回答するよう呼びかけることもありました。トラフィックの分析は「ソース」チャートで行っています。

代表性と包括性

すべてのコミュニティから意見を募ることは重要と考えていますが、このようなオープンなアンケートでは、すべての人の属性を適切に反映することにとても苦労しているのが現実です。固有バイアスを持つシステムで運用する場合はなおのことです。

これに抗うため、私たちは3つの戦略をとっています。

  • アウトリーチ:様々な人がアンケートに答えてくれるように、私たちは常に様々な組織(BIPOCやLGBTQにフォーカスした組織や、オンラインの授業プラットフォームなど)に働きかけています。
  • データ解析:ファセットや確率変数といった機能を用いて、マイノリティであってもその意見を拾えるよう、常に心掛けています。
  • バリアの低減:アンケートが長すぎたり、アクセシブルでなかったり、読み込みが遅かったり、英語のみだったり。これらは「努力税」を課すことになり、それに答える余裕のないコミュニティを切り捨ててしまいます。これらの問題を解決し、バリアを少なくすることで、回答者の多様性を高められるでしょう。

プロジェクトの資金

プロジェクトの資金はさまざまなところから調達しています。

  • Tシャツの売上
  • チャートのスポンサー:コミュニティの人がこのアンケートに寄付することで、名前が結果のチャートに掲載されます。
  • スポンサーリンク:各ページ下部にあるおすすめのリソースはパートナーのFrontend Mastersから提供されています。
  • そのほかの資金源:今年はGoogle Chromeチームからの資金援助を受け、アクセシビリティコンサルタントに仕事を依頼しました。 これらの資金源はありますが、基本的には自己資金によるプロジェクトです。プロジェクトへの寄付やスポンサーは大歓迎です。とくにウェブエコシステムで中心的な役割を担うブラウザベンダーと密接な連携を取りたいと考えています。

    技術概要

    このアンケートで使われている技術については、解説記事を公開しています。
  • データコレクションVulcan.jsのカスタムアプリ。
  • データストレージ・処理:MongoDBとMongoDB Aggregation。
  • データAPI:Node.jsのGraphQL API。
  • 結果のウェブサイトGatsbyによるReactアプリ。
  • データビジュアリゼーションNivoライブラリ。
  • 書体IBM Plex MonoBebas Neue